カッティングシート
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シートの貼り方(ウェット工法)

 「ウェット工法」は中性洗剤を少し混ぜた水を使う貼り方です。水を抜くまで、ある程度位置の微調整が可能ですが、準備するものが多く、また施工完了まで時間がかかります。車のサイドグラフィックや、看板など大型のシートを貼る場合や、慎重に貼りたい場合に。逆に小さいサイズや細かいデザインのものには向きません。小型のシートの場合は「ドライ工法」をオススメします。

用意するツール

スキージ 中性洗剤入りの水 乾いたウエス

スキージ

中性洗剤入りの水

乾いたウエス

 この他、ゴムローラー、ゴムベラなども用意しておくと便利です。

貼り付け作業の前に

 ウェット工法では、中性洗剤(家庭用台所洗剤で構いません)を混ぜた水を使って施工します。あらかじめ、中性洗剤と水をおおよそ1:50の割合で混ぜたものを作っておき、霧吹きに入れておいて下さい。この液体を接着面にかけながらの作業になるため、できるだけ作業はガレージなどの屋外で行った方がいいでしょう。
なお、極端に気温が低い日や風が強い日は作業性が低下するため、作業をお避け下さい。

1. 接着面全体に中性洗剤入りの水をスプレーします。

 まず、接着面のゴミや汚れをきれいに取り除きます。その後、接着面全体に中性洗剤入りの水をスプレーしてください。貼り付ける範囲よりもやや広めに、均一に噴きつけてください。完全に貼り付け面が濡れた状態になるまで噴きつけます。吹き付けた水が流れ出すくらいまで、たっぷりとスプレーしてください。
※ガラス面に施工する場合は、中性洗剤の量を少なくしてください(1:200程度)。ガラス面の場合、洗剤の量が多すぎるとシートの接着に支障をきたします。

2. 剥離紙を剥がし、糊面にもスプレーします。

 シートを用意して、アプリケーションフィルムの上からスキージでこすり、シートを圧着させます。次にアプリケーションフィルムを下にして剥離紙をゆっくりと剥がし、シートの糊面にも中性洗剤入りの水をスプレーします。シートが剥離紙に残ってしまう場合は、剥離紙を戻してもう一度スキージで擦ってください。剥離紙に残った状態のまま洗剤入りの水をスプレーしてしまうと、シートがアプリケーションフィルムに付きにくくなってしまいます。きちんとアプリフィルムに転写されたことを確認してからスプレーしてください。

3. シートを滑らせながら位置調整をします。

 シートと貼り付け面の両方にスプレーし終わったら、シートを貼り付け位置に持っていき、濡れた面の上にそのまま置きます。シートと貼り付け面の間に水が入ってシートが滑りますので、貼り付け位置の調整を行って下さい。この時、滑りが悪いと感じたら、霧吹きに少しだけ中性洗剤を足し、再度シートと貼り付け面にスプレーして再度位置の調整を行ってください。

4. スキージで水を抜きながら圧着していきます。

 貼り付け位置の調整ができたら、シートと貼り付け面の間にある水を抜きます。
仮貼りしたシートがズレないように、手で押さえつけながら、シートの中央から左の外側に向かってスキージで擦り、次に再び中央から右に向かって擦っていきます(図参照)。これを繰り返し、十分に水を抜きます。一通り終わったら、水が残っていないかチェックし、残っていたらスキージで外に向かって追い出します。

5. ウエスで残った水を拭き取ります。

 水を抜き終わったら、ウェスでシートとその周辺の水分を拭き取ります。残った水分を拭き取るときは、上から軽く押し当てるようにして、ゴシゴシ擦ったりしないようにして下さい。この段階ではシートの粘着力が安定していないため、強い力を加えすぎると歪んだり、破れたりしてしまう原因になります。

6. アプリケーションフィルムを剥がして完成です。

 水が抜け切ったら、アプリケーションフィルムを剥がします。ゆっくりと剥がすようにしてください。できれば貼り付け後30〜90分程度たって、文字がしっかりと接着したことを確認してから剥がした方が確実です。
※剥がしたあと、気泡が残っていた場合は、カッターの刃先か針先で小さく穴を開けて水を逃がします。細かい気泡は大体1週間程度で消えますが、それ以降も残ってしまった場合は同様に処理して下さい。